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2016年のチーム情報

 7年前の2009年、あれよ、あれよという間の快進撃で、29年ぶりに夏の大会4回戦まで進出した62、63期の面々。その時よりも今年の69、70期生チームは期待できるかもしれない。1980年以来、36年ぶりの5回戦進出、ベスト16へ。今年の豊高打線は、それほど強力だ。

 秋季大会は1回戦で茨木工科に3-5で敗れた。敗因は明らかで、ケガ人が続出。エース・東原も登板できなかったことが大きかった。しかし、シーズンオフ、冬場の振り込み、打ち込みで、早くも春季大阪大会で結果となって表れた。初戦(2回戦)の登美丘戦。初回から打線は爆発し、結局、14-4で6回コールド勝ち。3回戦は英真学園に6-7で逆転負けしたが、最終回も東原の2ランで追い上げるなど、打力に関しては、公立のレベルとしてはかなり上位に来る。実際、4月の京都・洛陽工戦では2試合連続で2ケタ得点。破壊力は十分だ。

 1番を打つのが背番号1を背負うエースの東原。3、5番を打つこともあったが、出塁率も5割近く、投手ながら1番を任された。2番・広瀬は俊足でクレバーなタイプ。3番・辻本は俊足、強肩、強打のチームの中心。春季大会は左手首骨折で登板機会はなかったが投手もこなす。攻守両面で他校の監督から注目される選手だ。4番の久保は強肩で盗塁阻止率も高い。打撃の調子はなかなか上がってこないが、長打力はある。5番・西本、7番・信田は2年生。西本は運動センスのかたまりで、信田も打率3割超えと中軸を打ってもおかしくない。主将の大川も打力だけなら十分、先発メンバーに加わる。

 守りから破綻することは少ない。遊撃・西本が守備の要。守備範囲は広く、中堅・辻本とセンターラインは強固だ。三塁・藤井、二塁・浜井もレベルは高い。投手力は東原がスライダー、チェンジアップを駆使する制球力タイプで、辻本が本格派。小森が右サイドハンドと3年生3人はいずれも右腕。2年生の有沢は右の技巧派ながら完投能力はある。基本的には東原から辻本への継投パターンが多い。

 以前より練習環境は厳しい。放課後の打撃練習はなし。マシンもない。週3回、早朝練習でフリー打撃をするだけだ。それでもチーム力、特に打力は昨秋と比べて格段にアップ。犠牲バントをせず、エンドランやセフティーバントを多用して走塁を重視する超攻撃型チームとなった。福田監督は「春になって勝ちグセもついてきました。打力も上がり、守りで崩れることもない。選手たちの決めたベスト8という目標達成も夢ではないと思います」と力説する。期待してよさそうだ。

【福田修一監督略歴】

35歳。渋谷中から池田高を経て京都教育大へ。池田高時代は2年秋にエースとして4回戦に進出。PL学園に敗れた。京教大では1年春に神宮大会へ出場。登板機会はなかった。大学卒業後、5年間の会社員を経て28歳で教師に。能勢高で5年間、監督を務めたが、常に合同チームだった。本校へ転勤して2年目。赤松監督からバトンを受け、今チームが初めて自らの手で作り上げたチームとなる。

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